01
会社員時代の
想い
:未来を担う人たちに生きる力を
私は1989年にリクルートコスモス(現・コスモスイニシア)へ入社し、営業職として社会人のスタートを切りました。その後3年で現在のリクルートマネジメントソリューションズ(以下RMS)に転籍し、広く人材育成や制度設計の分野に携わるようになりました。
この領域で会社員として働くこと14年。この間に世の中の企業は「事業の再構成」や「成果型人事制度」などを導入し、最高益を更新するようになりました。でも一方で勝ち組、負け組という言葉も生まれ格差が開いていったばかりでなく、勝ち組であっても人は幸せになっていないことに気づきました。疲弊感からメンタルを病む人も多く見受けられました。
さらに団塊の世代の退職により、まだまだ充分に活躍できる「若い老人」が一気に増えることが予想されました。同時に新しく社会に流入する若い人にとっては、漠然とした閉塞感が蔓延していたと記憶しています。これから社会は大きく動く、年齢を問わず、みんな変化にとまどっている・・・そんな状況を受け、「何とかしたい」という想いが私の中で膨らんでいきました。
02
会社員時代に
得たスキル
:厳しい体験が自負と自信に
正直、携わった案件の中には過酷なものもありました。経験が否定されたり、徹夜の連続だったり。ただ幸いにもそうした経験も含め、すべての仕事が自らの砥石になった気がしています。アセスメント、コンサルティング、トレーニングなどRMSの業務は一通り合格点をもらえていたと自負しています。
ある時のことです。駅でお客様の社長とばったり出会い、「平田君の作ってくれた制度、使ってるよ!」とお伝えいただいた時の喜びは、今でも思い出すたびに嬉しくなります。同時に大きな自信となりました。またリクルート出身の経営者に会い、独立しても大丈夫だとお墨付きをもらえたのも、自信の裏付けとなりました。
03
自分が自分で
あるために
:ロールモデルは自分で作る
いくつか内定をいただいた会社の中で最も成長できそうな会社が、他ならぬリクルートコスモスでした。他ならぬリクルートコスモスでした。RMS時代、お客様からの評判も比較的良く、業務そのものについての不安はありませんでした。しかし、P・F・ドラッカーのネクストソサイエティという本を読み、今後世の中が大きく変わっていくと漠然と感じていたことに加え、リクルート出身の経営者の方々にお話しを伺う機会に恵まれて、入社動機を思い出したんですね。
いずれの方々も、「社会に新しい価値を提供したいからリクルートから独立した」「誰もやらないから自分がやってやろうと思った」と熱弁され、やはり自分も社会に役に立ちたい・・・そう考えるようになりました。